好きな人にチョコレートを渡すのは日本独自の文化
バレンタインデーの由来をご存知でしょうか?
3世紀のローマ帝国は強兵策の一環で兵士の結婚を禁止していましたが、隠れて兵士の結婚を応援したキリスト教のバレンタイン司祭が、ローマ帝国皇帝・クラディウス2世に見つかって処刑されてしまいます。
この殉教の日が西暦270年の2月14日で、バレンタイン司祭は「聖バレンタイン」として敬われるようになり、この日をローマカトリック教会では祭日としたそうです。
14世紀になって、バレンタイン司祭の伝説もあってか、若い人たちの間で愛の告白やプロポーズの贈り物をする日となっていったようです。
海外では男性が女性に(恋人や夫婦)カードやチョコレートと一緒にバラの花束をおプレゼントして、敬う気持ちを伝える日とされています。
真っ赤なバラの花ことばは「あなたを愛します」です。
素敵ですね♡
ちなみに、日本で女性が好きな人にチョコレートを渡して告白をする日となったのは、チョコレート会社の戦略・キャンペーンだったようです((´∀`))
オン中(オンライン中学生スピーキングコース)受講者の声
オンライン講座スタート!
中学生オンラインスピーキングコースを開講しました。
今年発生した新型コロナウィルスはいまだに収束どころかますます蔓延しています。未曾有のこの事態で、世の中の様々なことが劇的に変化しています。
子どもたちを取り巻く学習環境もその一つです。 これまで長年かかわってきたNPOの放課後英語プログラム「放課後イングリッシュ」では、地域の公民館等に周辺の子どもたちが集まり、楽しく英語でコミュニケーションをする従来の対面式地域子ども教室でした。 指導にあたっていた先生方は教室の休校や閉鎖を余儀なくされました。
にわかにオンライン学習充実の必要性が高まってきたため、準備を進め、対象を中学生とし、「中学生オンラインスピーキングコース」略称:オン中 としてこの度スタートにこぎつけました。
オンラインのメリットはマスクをせずに大きな声で話ができること、そしてどこにいてもレッスンに参加できることです。指導者もそうです。ある意味どこにいてもオンライン上で子どもたちに会え、レッスンもできます。
今後社会がもとの状態に戻ることはないでしょう。デジタル化が遅れていた日本も急ピッチでデジタル庁の準備を進めています。
私たちも新しいドアを開けて、また子どもたちのためになる楽しいレッスンに挑戦していこうと思います。
ICTの活用が遅れている日本の教育
「対面指導」崩さぬ文科省
オンライン授業に壁 新型コロナウイルスの感染拡大による休校が長期化する小中高校で、学習の遅れを防ぐオンライン授業の導入が進んでいないことが、日本経済新聞の調べで分かった。対面指導なしでは原則、単位として認めない文部科学省の規制が高校側の消極姿勢につながっている。一部の自治体が実施を計画していることから地域による学力差も生じかねず、生徒や保護者らが教育機会の均等を求める声は切実だ。
上記は、2020.04.21の日本経済新聞の記事の一部です。
ICTとは、Information and Communication Technologyの略で情報通信技術という意味です。通信技術を指す、IT(Information Technology)と混同しますね。IT(パソコンやインターネット)を活用して、教育現場で学習を展開することをICT教育といいます。
上記の記事の「オンライン授業」を行うには、学校現場のICT活用が進んでいる必要がありますが、日本ではそれができていないということですね。
日本の教育現場でのICT活用はOECD(経済開発協力機構)加盟国で最下位だそうです。
なぜでしょう?
まず、記事にある通り公教育の制度の問題。
次に、制度がそうだから、パソコンやインターネット整備といった予算も確保していない。
あと、学校現場ではずっとアナログできているから、ICTを活用して指導できる教員が少ない。
そんな中で今回のコロナ。今後、今のままでは済まないです。これを機に、早急にICT整備が進むことを期待するところです。
英語4技能が評価される時代に!「話す」の取り組み開始!
グローバル社会が進む中で、この時代においても今なお、日本の英語教育は実社会のコミュニケーションで求められる英語力と一致していません。アジア諸国と比べても、コミュニケーション能力は著しく低いと言わざるをえません。
それは、これまでずっと日本の英語教育は「受験英語」だったからです。学校現場は受験に出ない内容には力を入れてきませんでした。
長い間英語教育議論が続いていたものの受験英語から脱却できなかった日本も、ここにきてようやく4技能「読む・聞く・書く・話す」を評価しようという時代になってきました。
2020年度(令和2年度)に小学校の学習指導要領が新しくなり、小学校英語が教科化になります。その翌年は中学校が、またその翌年には高校が…と、新学習指導要領の施行にともない、「話す」内容が増え、試験でもスピーキングが導入されてきます。
しかし、私は、スピーキング力は学校で身に付けるのは難しいと思っています。 一人で行う家庭学習では読む・書く・聴くは取り組むことができますが、話すは相手がいて初めて言葉のキャッチボールができ、コミュニケーションを取るということになるからです。
そのような背景から、私がカリキュラムを提供している放課後イングリッシュでは、高学年クラスに並行して、または終了後に中学生になっても学習できる”スピーキングコース”の試験的運用を開始することにしました。放課後イングリッシュが始まった2007年から実に13年目の小学生以外も対象としたコースの試みとなります。
トライアル期間にさまざまな検証を行い、今後のカリキュラムと運営体制を整えて、2021年度からは本実施を目指したいと考えています。
学習者のやる気を引き出す指導とは
外国人に日本語を教える日本語教師向けのあるサイトで、「一生懸命教えているのに、学習者のやる気が見えない」という悩み相談を見つけました。
そこに、「SOS教師」というおもしろい言葉がありました。
S:しゃべりたがる
O:おしえたがる
S:しきりたがる
こういう教師の下では、学習者はやる気がでない、というものです。一生懸命教えようとすればするほど….です。教師の熱意が空回りしている現実があります。とても残念ですね。
では、教師はどう指導するべきか….?
S:しゃべりたがる→教師は極力しゃべらない(=学習者にしゃべらせる)
O:おしえたがる→おしえない(=学習者自身が解を発見、学習者同士で教え合わせる)
S:しきりたがる→学習者にしきらせる(=教師は見守る)
こういった、学習者のやる気を引き出す授業実践法としては、
・実現させるための授業設計
そして、
・学習者がワクワク・ドキドキするような授業ネタ
これらの準備が大切だと解説しています。
では、英語指導における実践ではどのように行えばいいでしょうか?
2015年から2016年に、子どもゆめ基金(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)の助成を受けて、子ども向け英語指導web教材「見て学ぶ!英語でコミュニケーション!」を開発しました。
「教えない指導法」がキーワードになっています。是非参考にしてみてください。
グローバル化で必要な英語力
前回のブログで、
「このグローバル時代に英語でコミュニケーションができない日本人が多いことが問題なのではないかと思う」と書きました。
最近、10MTVオピニオンという 東京大学などの有名大学教授が教える大人の教養講座を視聴しているのですが、その中で、「グローバル化の壁である英語は通じさえすればいい」というタイトルの講義で一橋大学大学院国際企業戦略研究科 楠木健教授は、
「グローバル化に必要な人材像として、何もネイティブのように英語を話せる人を想定する必要はない。むしろ、文法的にはひどい英語であっても、とにかく通じることが最優先だ。」といっています。
私自身も海外の英語圏(イギリス・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド)へ長期・短期含めて語学留学の経験がありますが、どこの学校の先生も、「正確さより流暢さ」を奨励していました。
正確さにこだわるあまり、コミュニケーションができないことが問題なのです。
文法が間違っていても、相手はわかってくれますし、バカにされたりは決してしません。ネイティブの国のひとであっても、日本で習う文法通りに使っていない人はたくさんいます。間違いは気にせず、どんどん発信していくことが大事なのです。
外国人労働者増加とコミュニケーション
「働き方改革」…
国は外国人の雇用に門戸を開く政策に舵を切りましたね。
長年日本は 外国人の雇用には閉鎖的でしたが、労働力不足がますます深刻化してきて、ようやく「開国」しようというのです。
近年、日本を訪れる外国人観光客が増えていますが、日本の企業で働く外国人も増えてきており、今後も増えていくでしょう。しかしどこの現場でも、外国人とコミュニケーションできる人材が足りないという現状。
外国人を受け入れる必要があるのに、いまさらながら日本人は英語ができない。先進国でありながら、このグローバル時代に英語でコミュニケーションができない日本人が多いことが問題なのではないかと思います。
そのためか、世界が英語を標準的に使用する現代において、「郷に入っては郷に従え」と、外国人就労者に高い日本語の能力を求めています。 日本で働きたいなら日本語を勉強してから来いというのです。しかし、日本語の習得は難しい。世界の言語の中でも、習得難易度ランキングでトップカテゴリに入っているのですよ!
そもそもアジアの若い人は、(程度こそありますが)おおむねコミュニケーションがとれるだけの英語力はあります。日本に来る外国人に入口のところで日本語の能力を求めるより、受け入れる日本人が英語でコミュニケーションをとれるようにしたほうが、外国人労働者の定着と日本の英語教育改革の両方に良いと思うのですが…
Yasue
英語はコミュニケーションをとるための手段
世界約74億以上の人口のうち、英語を話す人口は約20億人といわれていますが、英語を母国語とする人口はそのうちの約4億人です。つまり、世界では英語を母国語としない非ネイティブ(Non-Native)同士の英語コミュニケーションが圧倒的に多いのです。
日本人と韓国人、フランス人とイタリア人というように。
今後さらにその数は増えていくと予想されています。
そのような中、日本でもグローバル時代に追いつこうと、英語学習年齢が低くなっています。
私が小学生を対象に英語を指導するようになってから30年以上になります。
家庭教師、民間の塾、小学校、放課後子ども教室など、1人~40人まで様々な形態で指導をしてきました。
その中で感じたことは、小学生段階の英語学習は学問ではない、何をどれだけ覚えたかではなく、どれだけ楽しんでコミュニケーションが取れたか、またどれだけ積極的に英語を使おうとしたかが大切だということに気がつきました。
もともと言語はコミュニケーション・ツールですから、それ自体の能力を図って成績をつけるということは、「わからない、できない、つまらない、苦手」につながり、敷いては英語嫌いを作ってしまうことになりかねません。
小学校英語が必修化になった2011年より前から小学校で低学年~高学年の指導を行ってきましたが、英語の時間には特別学級の子どもたちも参加していました。
学力に関係なく、一緒にゲームを楽しんだりコミュニケーションを取りながら「友達と一緒に楽しく活動に参加する」ことが英語活動の良いところなのです。
小学生段階では、「英語って楽しい。もっとやりたい。外国の人と話してみたい。」という感想をもってもらうことが一番で、英語嫌いを作らないことが重要ではないかと思っています。