英語はコミュニケーションをとるための手段

世界約74億以上の人口のうち、英語を話す人口は約20億人といわれていますが、英語を母国語とする人口はそのうちの約4億人です。つまり、世界では英語を母国語としない非ネイティブ(Non-Native)同士の英語コミュニケーションが圧倒的に多いのです。
日本人と韓国人、フランス人とイタリア人というように。
今後さらにその数は増えていくと予想されています。
そのような中、日本でもグローバル時代に追いつこうと、英語学習年齢が低くなっています。

私が小学生を対象に英語を指導するようになってから30年以上になります。
家庭教師、民間の塾、小学校、放課後子ども教室など、1人~40人まで様々な形態で指導をしてきました。
その中で感じたことは、小学生段階の英語学習は学問ではない、何をどれだけ覚えたかではなく、どれだけ楽しんでコミュニケーションが取れたか、またどれだけ積極的に英語を使おうとしたかが大切だということに気がつきました。
もともと言語はコミュニケーション・ツールですから、それ自体の能力を図って成績をつけるということは、「わからない、できない、つまらない、苦手」につながり、敷いては英語嫌いを作ってしまうことになりかねません。

小学校英語が必修化になった2011年より前から小学校で低学年~高学年の指導を行ってきましたが、英語の時間には特別学級の子どもたちも参加していました。
学力に関係なく、一緒にゲームを楽しんだりコミュニケーションを取りながら「友達と一緒に楽しく活動に参加する」ことが英語活動の良いところなのです。
小学生段階では、「英語って楽しい。もっとやりたい。外国の人と話してみたい。」という感想をもってもらうことが一番で、英語嫌いを作らないことが重要ではないかと思っています。